健康診断の「要再検査」。痛くないからと放置していませんか?|蒲田の泌尿器科専門医が伝える、未来を守る選択
こんにちは。大田区蒲田にある「かまた腎泌尿器・内科クリニック」院長の青木です。
4月も中旬になり、新年度の慌ただしさが少し落ち着いてきた頃でしょうか。
この時期は、会社や自治体の健康診断の結果がお手元に届く季節でもあります。
以下の項目で引っかかった方はいらっしゃいませんか?
- 尿蛋白(にょうたんぱく):(+)以上
- 尿潜血(にょうせんけつ):(+)以上
- eGFR(腎機能の数値):60未満
「再検査を受けてください」と書かれているけれど…「仕事も忙しいし、来年の検診まで様子を見ようかな」
実は「放置」が、一番のリスクです。
腎臓は「沈黙の臓器」。自覚症状が出た時には、すでに手遅れ…ということが非常に多い臓器なのです。なぜ「今すぐ」受診が必要なのか、簡単にご説明させていただきます。
なぜ「痛くない」のに大ごとなのか
腎臓病の初期〜中期は、驚くほど無症状です。ここが最大の落とし穴です。
そもそも、その数値は何を意味している?
- 尿蛋白:本来、体に必要なタンパク質が、腎臓のフィルターが壊れて漏れ出ている状態です。フィルターの網目が広がっているサインです。
- 尿潜血:腎臓や尿路(尿の通り道)のどこかで出血が起きているサインです。結石や腫瘍の可能性もありますが、腎炎の可能性もあります。膀胱炎でもでることがあります。
これらを放置すると、どうなるでしょうか。
腎炎があれば、壊れたフィルターの穴はどんどん広がり、腎臓の機能(血液をきれいにする力)は静かに、しかし確実に低下していきます。これが「慢性腎臓病(CKD)」です。そして、ある日突然、尿が出ない、体が浮腫む、息が苦しい、といった症状が現れます。その時になって慌てて病院に駆け込んでも、「透析」が必要となるくらい腎機能悪化が痛んでいる可能性があります。
悪性腫瘍(がん)を放置すれば、周囲の臓器に進展したり、全身のあらゆる臓器に転移してしまう可能性があります。
専門医が行う「再検査」とは?
クリニックレベルで行う初期の精密検査は、決して怖いものではありません。
1. 尿検査(より詳しい分析)
検診の簡易的なテープ検査よりも詳しく調べます。尿中の成分を顕微鏡で見たり、蛋白の量を正確に測ったりします。もちろん、痛みはゼロです。蛋白尿に関しては起床時の尿検査が非常に大切ですが、まずは随時尿を確認します。
2. 血液検査
クレアチニンやeGFRといった数値をチェックし、現在の腎臓の「残存能力(あとどれくらい働けるか)」を正確に評価します。もちろん健診のデータで代用することもあります。
3. 超音波検査(エコー)
お腹にゼリーを塗って機械を当てる検査です。腎臓の形や大きさ、結石や腫瘍がないかを確認します。これも痛みはありません。解剖学的に腎機能低下がないかどうかを調べられます。
たったこれだけの検査で、「本当に病気なのか、どのくらい急いで治療が必要か」が分かります。
多くの場合、この段階で「早期発見・早期治療」ができれば、透析を回避し、自分の腎臓で生きていくことが十分に可能なのです。
CKDに対しての当院の治療方針:「生活を守りながら、腎臓を守る」
「腎臓病の治療って、食事制限が厳しそう…」「好きなものが食べられなくなるのは嫌だ」
腎臓を守るためには生活習慣の改善、食事療法(減塩など)が重要です。当院では「あれもダメ、これもダメ」と一方的に禁止するような指導はいたしません。
患者様の人生の楽しみや仕事の事情を尊重し、「実行可能な最善策」を誠実に一緒に考える姿勢を大切にしています。
「野菜を先に食べる習慣をつけてみましょう」「新しいお薬を使って、腎臓への負担を減らしましょう」患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた、無理のないプランをご提案します。
ストイックすぎて続かないよりも、少し緩くても「長く続けられる方法」の方が、結果として腎臓を守ることにつながるからです。
大田区蒲田地域の皆様へ
当院は、内科と泌尿器科を併設しており、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の管理もさせていただいております。腎泌尿器の観点からトータルで管理できるのが当院の強みです。
京急蒲田駅西口から徒歩1分。
金曜日は夜20時まで診療しています。
「検診結果の見方がよく分からない」「再検査って書いてあるけど、何科に行けばいいの?」そんな疑問をお持ちの方も、結果用紙を持って気軽にいらしてください。専門用語を使わず、分かりやすくご説明します。
よくいただくご質問
Q. 尿蛋白がプラスマイナス(±)でした。受診は必要ですか?
A. 運動後の一過性のこともありますが、初期の腎臓病の可能性も否定できません。念のため、一度再検査をして「本当に大丈夫か」を白黒はっきりさせておくことを強くお勧めします。
Q. いきなり腎臓内科に行くのはハードルが高いのですが…
A. 当院は「町のかかりつけ医」のようなクリニックです。大きな病院のような長い待ち時間や堅苦しさはありません。風邪のついでに相談するくらいの感覚で、まずは相談だけでも大歓迎です。
Q. 薬を飲めば治りますか?
A. 慢性腎臓病は、失われた機能を完全に元に戻す(完治させる)ことは難しい病気です。しかし、「進行を遅らせる」ことは十分に可能です。最近は腎臓を保護する非常に良いお薬も出てきています。早く始めるほど、その効果は高まります。
最後に〜結果用紙は「未来を変えるためのチケット」です
健康診断の結果用紙は再検査が出ていると、見たくないものです。引き出しにしまいたくなる気持ち、痛いほど分かります。
でも、それはあなたの体がくれた「未来を変えるためのチケット」です。5年後、10年後に後悔しないように早期受診をしましょう。
クリニック情報
かまた腎泌尿器・内科クリニック
院長: 青木洋(泌尿器科専門医・内分泌代謝科専門医)
所在地: 東京都大田区蒲田4-15-8 シュロスバッカス6F
アクセス: 京急蒲田駅西口から徒歩1分(西口ペデストリアンデッキの正面)
電話: 03-6715-8803
東京都大田区蒲田4-15-8 シュロスバッカス6F
京急蒲田駅西口 徒歩1分
TEL: 03-6715-8803
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9:00~13:00 9:00-13:00 |
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| 15:00~18:00 | ● | ● | ● | / | ● | / | / |
| 18:00~20:00 | ● |
金曜日は20時まで診療しています。
受付は15分前終了
休診日 : 木曜午後・土曜午後・日曜・祝日
監修医師
日本泌尿器科学会専門医
日本性感染症学会認定医
院長 青木洋