性感染症疾患

淋菌性尿道炎
10代から30代に多く、1回の性行為での感染伝達率は30%と言われています。男性が女性に比べ多いですが、これは症状が強いためです。不妊症に関与するため、女性の感染には注意が必要です。特徴としては感染機会から2日~7日後に膿性の排出物が尿道からみられる激しい排尿痛や精巣の痛みをひきおこしますが、女性は無症状のことが多いです。検査は男性では尿検査、女性は膣の拭い検査が必要で、治療は抗生剤の点滴になります。
クラミジア
性尿道炎
今とても流行している性感染症で、10代から20代の女性に多い疾患です。女性は男性の2倍以上の罹患率で淋菌と同様不妊症に関与すると言われています。特徴としては、感染機会から1~3週間後に漿液性の排出物が尿道からみられ、排尿時のかゆみ、違和感、不快感を伴います、検査は男性では尿検査、女性は膣の拭い検査が必要で、治療は抗生剤の内服となります。
マイコプラズマ
ウレアプラズマ
淋菌でもクラミジアでも無い尿道炎に対してはマイコプラズマ、ウレアプラズマを疑います。病原性が高いのはマイコプラズマ、ジェニタリウムであり、ウレアプラズマの病原性は不明です。ただし男性の尿道炎の原因となるので、治療対象となります。治療は内服薬となります。不妊症との関係性に関しても指摘されています。
尖圭
コンジローマ
HPV(ヒトパピローマウイルス)6型、11型が原因で陰部に乳頭状のできものができます。潜伏期間が3週間から8カ月であり、幅が広いのが特徴です。また一度消失しても再発を繰り返します。治療としては塗り薬、液体窒素、電気メス切除などがありますが、どれもメリットデメリットがあり、相談が必要です。尖圭コンジローマは潜在的に悩まれている方が多く、当院でも力を入れておりますのでお問い合わせください。またHPVはワクチンでも予防できることが知られており接種を推奨します。
梅毒
トレポネーマという病原体が原因で、30~50代男性に多く、20代女性も増えています。潜伏期間が2日~10日間で、皮膚や粘膜の小さな傷から侵入し、血液を介して全身症状をおこします。初期は陰部に硬結が出現し、潰瘍となりますが消失します(3週間~12週間)、その後全身に皮疹が出現し、最終的には神経に感染します。梅毒は偽装の達人であり、とにかく症状が多彩です。治療としてはペニシリン系抗生剤の内服を1カ月継続していただくか、皮下注(1回で治療終了 自費治療)を選択していただきます。データの推移を見ながら完治とするので、1年間は定期的な採血が必要になります。
性器ヘルペス
HSV(単純ヘルペスウイルス)が原因(上半身は主にHSV-1、下半身は主にHSV-2)の疾患です。潜伏期間が2日~10日間で症状としては性器の痛み(びらん)、かゆみ、水疱です。
再発を繰り返す(根治はできない)ことや、女性は男性の2倍以上の罹患率であることが特徴です。HSVが上行性に仙骨神経根に直接進展し、限局性の髄膜、脊椎炎がおこる全身疾患(Elsberg syndrome)をひき起こすことがあります。
トリコモナス
尿道炎
膣トリコモナス原虫という原虫に感染して起こる性感染症であり、近年減少傾向です。男性は症状が強くないため気づきにくいですが、女性は症状が強く、強烈なにおいや痒みを自覚するのが特徴です。気を付けなければならないのが、下着やタオルなどからも感染するリスクがあり、性交経験のない小児でも感染する可能性があります。診断は尿検査や膣拭いで、治療は抗真菌薬の内服です。
カンジタ症
カンジタと呼ばれる真菌が増殖して起こる性感染症です。カンジタは性行為での感染リスクは10%前後と言われており、抗菌剤や、副腎皮質ステロイドの内服中のように何らかの誘因があることが多いです。検査は亀頭包皮や膣の拭いで診断します。治療に関しては、女性は膣洗浄後に膣錠を挿入し、男性に対しては塗り薬を使用します。
ケジラミ症
吸血性昆虫のケジラミが寄生することにより発症し、性行為で感染します。症状は痒みのみですが、早期は痒みがでないことも多いです。下着やタオルなどを介する感染もあり、早期に治療する必要があります。診断は顕微鏡で虫卵もしくは原虫を確認し、治療は特殊なシャンプーを使って洗浄してもらいます。
HIV感染症
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染した状態をいいます。性行為によりHIVを含んだ分泌液が粘膜から吸収されることで感染します。HIVは細菌やウイルスと闘うリンパ球に感染し免疫力を低下させることで、普段は感染しないような病気にもかかりやすくなります。この状態をエイズと呼びます。診断は採血で、疑わしい場合は専門医療機関での治療が必要です。
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クリニック案内

電話番号
03-6715-8803
住所
東京都大田区蒲田4-15-8 シュロスバッカス6F
診療科目
泌尿器科・性感染症内科
女性泌尿器科
小児泌尿器科・一般内科
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診療費のお支払いにつきまして
クリニックオープン時は現金のみとなりますが、
追って、電子マネーとクレジット各種がご利用いただけますよう調整しております。 使用可能決済方法
診療時間
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15:00-18:00
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金曜日は20時まで診療しています
※受付は15分前終了

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休診日 : 木曜・土曜午後・日曜・祝日

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京急蒲田駅西口徒歩1分
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