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尖圭コンジローマ(陰茎や肛門にできる良性のいぼ)について

2024.6.26

尖圭コンジローマは、主にHPV(ヒトパピローマウイルス)6型、11型により生じる感染症です。性的接触より感染し、陰茎や陰茎包皮、肛門に乳頭状の腫瘍(いぼ)を形成します。潜伏期間は平均2.8か月と言われており、感染経路が不明なことも多いです。

 

治療はイミキモドクリーム5%の外用、液体窒素による凍結療法、レーザー治療、電気メスによる切除などの外科療法があります。単独の治療では治癒が難しいことも多く、再発率も20~30%と言われております。

 

イミキモドクリームの外用は一般的な治療となりますが、治療の過程で、紅斑やびらんが生じることがあり、継続が困難になってしまうこともしばしばあります。また、尿道内、肛門内の病変には使用できません。

 

液体窒素による凍結療法は、腫瘍(いぼ)に液体窒素を含んだ綿棒を数秒の間押し付ける治療です。大きな病変には使用しにくいことと、治癒に時間がかかることが欠点ですが、局所麻酔もなく安全な治療です。

 

レーザーによる蒸散法や電気メスによる切除は、局所麻酔が必要ですが、大きな腫瘍(いぼ)にも施行することが可能で、病理検体を出すことで良悪性の鑑別をつけることができます。

 

以上のように尖圭コンジローマには数種類の治療法がございますが、当院ではレーザー治療以外の上記治療はすべて施行しております。大きさや部位により、最良の治療を組み合わせて提示するように心がけておりますので、お不安な方は是非ご相談ください。

◾️電気メスでの切除例◾️

施術前

施術後

*当院での尖圭コンジローマに対する治療はすべて保険内での治療ですので、ご安心して受診してください。

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