花粉症の薬で「おしっこが出なくなる」!?|蒲田の専門医が教える、知っておくべき薬の副作用と対策

こんにちは。かまた泌尿器科・内科クリニック院長の青木です。

2月に入り、受験やラグビーシーズンも終わりに差し掛かり、少しずつ日差しに春の気配を感じるようになりました。

春といえば…そうです。私たちを悩ませる「花粉」の季節が近づいてきました!

最近はご相談も増えてきましたが、実はこの時期、泌尿器科の医師としてどうしてもお伝えしておきたい「注意点」があります。

それは、「花粉症の薬(市販薬含む)が、排尿トラブルを引き起こすことがある」という事実です。

今回は、特に中高年の男性に知っておいていただきたい「花粉症薬と排尿の関係」について、専門医の視点から分かりやすく解説します。

もしかして、こんな経験はありませんか?

花粉症の薬や風邪薬を飲み始めてから、あるいは風邪薬を飲んでから、こんな変化を感じたことはありませんか?

  • 「トイレに入っても、おしっこが出るまでに時間がかかるようになった」
  • 「お腹に力を入れないと尿が出ない」
  • 「出し切ったはずなのに、まだ残っている感じ(残尿感)が強くなった」
  • 「尿の勢いが弱く、チョロチョロとしか出ない」
  • 「夜中、お腹がパンパンに張っているのに、尿が一滴も出ない(尿閉)」

もし心当たりがあるなら、それは薬の影響を受けている可能性があります。

特に最後の「尿閉(にょうへい)」は、想像を絶する苦しさです。膀胱が破裂しそうなほど尿が溜まっているのに、出口が閉じてしまって出せないのですから、救急対応が必要です。

「たかが市販薬」と侮ってはいけません。ご自身の体を守るために、正しい知識を持っていただきたいのです。

なぜ「花粉症の薬」で尿が出なくなるのか

では、なぜ鼻水を止める薬が、尿の出方を悪くしてしまうのでしょうか。これには、薬に含まれる成分の働きが関係しています。

抗ヒスタミン薬の「抗コリン作用」

一般的な花粉症の薬や総合感冒薬には、「抗ヒスタミン成分」が含まれています。

これは、くしゃみや鼻水を止めるのに非常に有効なのですが、同時に「抗コリン作用」という働きも持っています。

この「抗コリン作用」には、以下のような特徴があります。

  1. 膀胱の収縮を抑える:膀胱が縮んで尿を押し出す力を弱めてしまいます。
  2. 尿道の筋肉を収縮させる:尿の出口(前立腺や尿道)を締めます。

つまり、「尿を押し出す力が弱くなる」「出口が狭くなる」という二つが組み合わさります。

特に注意が必要なのは「前立腺肥大症」の方

もともと「前立腺肥大症」の傾向がある男性は要注意です。

前立腺肥大症の方は、ただでさえ尿道が狭くなっています。そこに薬の影響でさらに出口が締まり、押し出す力も弱まると…完全に「通行止め」になってしまうリスク(尿閉)が格段に高まるのです。

見逃してはいけないサインと当院の対応

「自分の前立腺の状態を知っておくこと」「飲み合わせを考えること」が大切です。

✅ 飲む前にチェック!危険信号リスト

市販薬を買う前、あるいは処方してもらう前に、以下の項目をチェックしてみてください。

  • 50歳以上の男性である
  • 以前から「尿の切れが悪い」「勢いが弱い」と感じていた
  • 健康診断で「前立腺肥大の傾向がある」と言われたことがある
  • 夜中に2回以上トイレに起きる

これらに当てはまる方は、自己判断で市販薬を選ぶ前に、必ず医師や薬剤師に相談してください。

当院での診療方針:内科・泌尿器科併設の強み

当院は、泌尿器科と内科を併設しており、花粉症治療において大きなメリットがあります。

  1. 泌尿器への影響が少ない薬の選択
    花粉症の薬の中には、抗コリン作用が少ないものや、全く異なる作用機序の薬(漢方薬など)もあります。泌尿器科専門医としての知識を活かし、前立腺への影響を最小限に抑えた処方が可能です。
  2. 前立腺の状態を同時にチェック
    超音波検査(エコー)を行えば、前立腺がどのくらい大きくなっているか、その場ですぐに分かります。「あなたは肥大の傾向があるから、この薬はやめておきましょう」といった判断ができます。
  3. 万が一のトラブルにも即対応
    もし薬を飲んで尿が出にくくなった場合でも、すぐに泌尿器科的な処置(導尿)や、薬の調整をします。

日常生活で心がけていただきたいこと

  1. 排尿を我慢しすぎない
    尿を溜めすぎると、膀胱の筋肉が伸び切ってしまい、さらに出しにくくなります。早めのトイレを心がけましょう。
  2. アルコールとの併用は避ける
    お酒も前立腺を充血させ、尿閉のリスクを高めます。花粉症の薬を飲んでいる時期の深酒は控えましょう。
  3. 体を冷やさない
    寒さは尿トラブルの大敵です。まだ寒い日が続きますので、下半身を温かく保ってください。

私の診療への想いと信念

当院の信念である「誠意・礼譲・質実剛健」。

信念に背かないよう、「隠し事をせず、リスクも含めて誠実に説明する」という姿勢で診療しております。

「木を見て森を見ず」にならないよう、専門性を極める泌尿器科医としての目と内科的な面からもサポートさせていただきます。

当院の診療体制と地域への想い

安心の診療・検査体制

京急蒲田駅西口から徒歩1分。

当院は、通勤・通学の途中でも立ち寄りやすい立地にあります。

「ちょっと鼻水が気になるな」「なんか尿が出にくいな」

そんな軽い気持ちで来ていただいて構いません。診察室では、模型やイラストを使って、なぜその薬が良いのか、何に気をつけるべきかを丁寧にご説明します。

大田区蒲田地域の皆様へ

蒲田にお住まいの皆様、そして働かれている皆様。忙しい毎日の中で、ご自身の体のSOSを見逃していませんか?

当院は金曜日は夜20時まで診療しています。仕事帰りに「薬の相談」だけでも大歓迎です。皆様が、花粉にも尿トラブルにも煩わされず、気持ちよく桜の季節を迎えられるようお手伝いいたします。

よくいただくご質問

Q. 以前、市販薬で尿が出にくくなったことがあります。もう花粉症の薬は飲めませんか?
A. いいえ、そんなことはありません。市販薬とは成分が異なる処方薬や、漢方薬を使うことで、排尿に影響を与えずに症状を抑えることが可能です。ぜひご相談ください。

Q. 前立腺肥大症の治療中ですが、耳鼻科で花粉症の薬をもらってもいいですか?
A. お薬手帳を必ず持参し、耳鼻科の先生に「前立腺肥大症の治療中であること」を伝えてください。もし不安であれば、当院ですべてまとめて処方することも可能ですので、お申し付けください。

Q. 尿閉になってしまったらどうすればいいですか?
A. すぐに泌尿器科を受診してください。夜間などで病院が開いていない場合は、我慢せず救急外来を利用すべき状態です。当院の診療時間内であれば、すぐに導尿(管を入れて尿を出す処置)を行い、楽にすることができます。

最後に〜「知ること」が一番の予防です

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「薬の副作用」と聞くと怖いかもしれませんが、正しく知り、正しく使えば、薬は私たちの強い味方です。

もし少しでも不安があれば、いつでもご相談ください。全力でサポートいたします。


クリニック情報

かまた泌尿器科・内科クリニック

  • 院長:青木潔(泌尿器科専門医・内分泌代謝科専門医)
  • 所在地:東京都大田区蒲田4-15-8 シュロスバッカス6F
  • アクセス:京急蒲田駅西口から徒歩1分(西口ペデストリアンデッキの正面)
  • 診療時間:月・火・水・金 9:00-13:00/15:00-18:00(金曜は20:00まで)、土 9:00-13:00
  • 休診日:木曜・土曜午後・日曜・祝日
  • 電話:03-6715-8803
  • 特徴:内科・泌尿器科併設、花粉症治療、前立腺肥大症の専門的治療、飲み合わせ相談

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かまた腎泌尿器内科クリニック

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9:00~13:00

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金曜日は20時まで診療しています。

受付は15分前終了

休診日 : 木曜・土曜午後・日曜・祝日

院長室
待合室
診察室
手術室
レントゲン室

監修医師

院長 青木洋

日本泌尿器科学会専門医
日本性感染症学会認定医

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