こんにちは。大田区蒲田にある「かまた泌尿器科・内科クリニック」院長の青木です。
2月になり初雪が降りましたね。街が華やぐ季節ですが、実はこの時期、診察室では少し切実なご相談を受けることが増えております。
「夫が最近、以前のような元気がなくて……」
パートナーの方からの、こうした心配の声です。
ご本人様が「なんとなく不調が続き、元気が出ない、なにか大病が隠れているのではないか?」と来院されることもあります。
仕事の疲れ? 年のせい?
実はその不調、「男性更年期障害(LOH症候群)」のサインかもしれません。
女性の更年期は一般的ですが、男性にも更年期があることは、まだ十分に知られていないのが現状です。
今日は、泌尿器科専門医、内分泌代謝科専門医の視点から、働き盛りの男性の心と体を蝕むこの症状について、簡潔にお話ししたいと考えています。
蒲田・京急蒲田エリアにお住まいの皆様、そしてそのご家族の方々へ。一人で抱え込まないでください。
もしかして、こんなお悩みはありませんか?
男性更年期は、身体面だけでなく、精神面にも深い影響を及ぼすのが特徴です。
✅ 身体的な変化のチェック
- 疲れがまったくとれない:寝ても覚めても体がだるい。
- 体型の変化:筋肉が落ちて、急にお腹周りに脂肪がついた。
- 突然のほてり・発汗:緊張していないのに汗が出る(ホットフラッシュ)。
- 睡眠の質が低下:夜中に何度も目が覚める、寝付きが悪い。
- 男性機能の低下:朝立ち(夜間睡眠時勃起)がなくなった。
✅ 精神的な変化のチェック
- 意欲の減退:仕事に行くのが億劫、新しいことに挑戦する気力が湧かない。
- 感情の不安定さ:些細なことでイライラしたり、急に不安になったりする。
- 趣味への無関心:ゴルフや釣りなど、あれほど好きだった趣味が楽しくない。
- 自己否定感:「自分はもうダメだ」「誰も必要としていない」と感じてしまう。
いかがでしたでしょうか。これらは「うつ病」の症状と非常に一見よく似ています。
そのため、心療内科に通って薬を飲んでいるけれど、「なんとなくスッキリしない」「改善の実感がない」という方が、当院で検査をしてみると実は男性更年期だった、というケースはよくございます。
なぜこの症状を放置してはいけないのか
実は、男性更年期(LOH症候群)の原因である「テストステロン(男性ホルモン)」の減少は、単に元気がなくなるだけではありません。
テストステロンが低い状態を放置すると、以下のようなリスクが高まることが医学的に指摘されています。
- 生活習慣病の悪化:
テストステロンには内臓脂肪を燃焼させ、筋肉を維持する働きがあります。これが減ると、メタボリックシンドローム、糖尿病、脂質異常症のリスクが上昇する可能性がございます。 - 骨粗鬆症のリスク:
「骨粗鬆症は女性の病気」と思っていませんか? 男性ホルモンも骨の強さを維持する重要な役割を担っています。 - 心血管疾患のリスク:
血管の健康が損なわれ、動脈硬化が進みやすくなる可能性も示唆されています。
つまり、男性更年期の治療は、「元気を取り戻す」だけでなく、「将来の大きな病気を予防する」という意味でも、非常に大切だと私は考えています。
見逃してはいけない症状と原因
医学的根拠に基づいた原因分析
では、なぜテストステロンは減ってしまうのでしょうか?
一般的には加齢に伴って緩やかに減少しますが、「強いストレス」や「環境の変化」が引き金となって急激に低下することがあります。
当院でも、以下のようなタイミングで発症される患者様が多くいらっしゃいます。
- 管理職に昇進して、責任が重くなった時
- 単身赴任などで生活環境がガラリと変わった時
- 定年退職をして、目標を見失ってしまった時
日常生活でできる対策と当院の治療方針
日常生活で心がけていただきたいこと
テストステロンを維持・向上させるために、今日からできることもあります。
- 適度な運動:特にスクワットなどの筋力トレーニングが効果的です。
- 良質な睡眠:ホルモンは寝ている間に作られます。
- 競争や達成感:趣味のスポーツで競ったり、小さな目標を達成したりすることで分泌が促されます。
- バランスの良い食事:亜鉛やタンパク質を意識して摂りましょう。
当院での診療への取り組み
当院では、まず採血検査を行い、血中の総合テストステロン値を正確に測定します。
患者様のご年齢を鑑みてはなりますが、PSA(前立腺特異抗原)もチェックし、前立腺がんなどの病気が隠れていないかを慎重に確認します。これは泌尿器科専門医だからこそできる、安全管理の基本です。
治療が必要と判断された場合、主に「ホルモン補充療法」を行います。
減少してしまったテストステロンを注射で補う治療です。塗り薬や内服もございますが、効果は注射には及びません。
個人差はございますが、2〜4週間に1回の通院で、数回の注射後に「活力がでて調子が良い」「体が軽くなった」と効果を実感される患者様も多くいらっしゃいます。また、体質に合わせて漢方薬を処方することも可能です。
私のLOH症候群に対しての治療への考え
ホルモン治療は、単に足りないものを足せば良いという単純なものではありません。
安全に継続するには、多血症(血が濃くなること)や肝機能障害といった副作用のリスク管理、そして精巣萎縮の診断など、幅広い視点が必要です。
また精巣機能が落ち、精子ができなくなる無精子症になるリスクもございますので、適応は慎重に決めております。
安心の診療・検査体制
当院は、私が10年以上勤務した東邦大学医療センター大森病院や東京蒲田医療センターと密接に連携しています。より高度な検査や治療が必要な場合でも、スムーズにご紹介できる体制を整えております。
大田区蒲田地域の皆様へ
私はこの蒲田という街が大好きです。だからこそ、この地域で働く皆様、暮らす皆様の健康を一番近くで見守りたい。お仕事でお忙しい方でも通いやすいよう、金曜日は夜20時まで診療を行っています。
京急蒲田駅西口から徒歩1分という立地も、通院の負担を少しでも減らしたいという想いからです。
「最近、仕事帰りにふらっと相談に寄ってみた」
そんなきっかけで治療を始められ、笑顔を取り戻された患者様を見るのが、私の何よりの喜びなんです。
よくいただくご質問
Q. 治療費は高額になりますか?
A. LOH症候群の診断基準を満たす場合、検査・治療ともに健康保険が適用されます。初診時の検査費用は3割負担の方で数千円程度ですので、ご安心ください。
Q. 注射の副作用が心配です。
A. まれに多血症や肝機能への影響が出ることがありますが、当院では定期的に採血を行い、数値を厳密に管理しながら治療を進めます。泌尿器科と内分泌代謝科、両方の専門医としての知見を活かし、安全第一で対応いたします。
Q. パートナーと一緒に話を聞きに行ってもいいですか?
A. もちろんです、大歓迎です! ご本人様からは言いにくい普段の様子をパートナー様から伺うことで、より的確な診断ができることも多いのです。お二人でのご来院、心よりお待ちしております。
Q. まだ30代ですが、更年期でしょうか?
A. 40代以降に多い症状ですが、過度なストレスなどが原因で、30代の若い方でも発症することがあります。「まだ若いから」と決めつけず、まずは数値を確認してみましょう。
Q. 泌尿器科に行くのが恥ずかしいのですが……
A. 当院は内科も標榜しており、風邪や生活習慣病の患者様も多くいらっしゃいます。プライバシーには十分配慮しておりますので、どうぞ気兼ねせずにいらしてください。
最後に〜気になる症状があればお気軽にご相談ください
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
「男は強くあるべき」「弱音を吐いてはいけない」昭和の時代はそんな風潮がありました。そんな風に一人で奥歯を噛み締めて、頑張りすぎてはいませんか?
「一度、検査だけでも受けてみたら?」
そんなパートナー様からの一言が、大切な方の人生を明るく変えるきっかけになるかもしれません。あなたらしい笑顔と活力を取り戻すために。蒲田のクリニックでお待ちしております。
クリニック情報
かまた泌尿器科・内科クリニック
- 院長:青木潔(泌尿器科専門医・内分泌代謝科専門医)
- 所在地:東京都大田区蒲田4-15-8 シュロスバッカス6F
- アクセス:京急蒲田駅西口から徒歩1分(西口ペデストリアンデッキの正面)
- 診療時間:月・火・水・金 9:00-13:00/15:00-18:00(金曜は20:00まで)、土 9:00-13:00
- 休診日:木曜・土曜午後・日曜・祝日
- 電話:03-6715-8803
- 特徴:男性更年期(LOH症候群)専門外来、テストステロン注射、ED治療、大学病院連携、金曜夜間診療