
夏の脱水が腎臓に与える影響|蒲田の泌尿器科専門医が対策を解説
暑い夏、あなたの腎臓は大丈夫ですか?
暑い夏が到来し、連日の猛暑に体調管理が難しい季節になりました。私はかまた腎泌尿器・内科クリニック院長の青木洋と申します。学生時代はラグビー部に所属しており、この時期の脱水や熱中症はたくさん見てきました。
この時期、当院にも「なんとなく体調が優れない」「尿の様子がいつもと違う」といったご相談で来院される患者様が増えています。実は、夏の脱水は私たちが思っている以上に腎臓に深刻な影響を与える可能性があるのです。
こんな症状があれば要注意!夏の腎臓トラブルのサイン
チェックしてみてください
- いつもより尿の量が少ない
- 尿の色が濃い黄色、赤黒くなった
- 背中や腰が重だるい感じがする
- 足のむくみが気になる
- 全身の疲労感が続いている
これらの症状は、夏の脱水による腎臓への負担を示すサインかもしれません。私の経験では、これらの症状を「夏バテかな」と軽く考えて放置してしまう方が多くいらっしゃいますが、実は腎臓からの重要なメッセージなのです。
なぜ夏に腎臓トラブルが増えるのか?
脱水による腎機能低下
夏の高温多湿な環境では、知らず知らずのうちに大量の水分が失われます。腎臓は血液をろ過して老廃物を排出する重要な臓器ですが、体内の水分が不足すると血液が濃縮され、腎臓への負担が急激に増加します。
尿路結石のリスク上昇
脱水状態では尿が濃縮され、ミネラル成分が結晶化しやすくなります。これが尿路結石の形成につながり、激しい痛みや血尿の原因となることがあります。
尿路感染症の発症
水分摂取量の減少により尿量が減ると、細菌が尿路に留まりやすくなり、膀胱炎などの尿路感染症のリスクが高まります。
適切な水分摂取法
1日の水分摂取目安
健康な成人の場合、1日1.5〜2リットルを目安に水分を摂取しましょう。ただし、心疾患や腎疾患をお持ちの方は、主治医と相談の上、適切な摂取量を決めることが大切です。
効果的な水分補給のタイミング
のどが渇いてから飲むのではなく、渇く前に定期的に水分補給することが重要です。特に起床時、入浴前後、就寝前の水分補給を心がけてください。
避けるべき飲み物
アルコールやカフェインを多く含む飲み物は利尿作用があるため、脱水を促進する可能性があります。これらは控えめにし、水や麦茶などを中心に摂取しましょう。また、汗をかいた後には適度な塩分摂取にも心がけましょう。
尿の色でセルフチェック
健康な状態では、尿は薄い黄色をしています。濃い黄色や茶色っぽい色の場合は、脱水が進んでいる可能性があります。激しい運動後に筋酵素が溶け出して血尿のように見えることもあります。脱水は生死に関わることもありますので、尿の色を注意深く観察してみましょう。
当院での腎臓の検査について
当院では、顕微鏡を用いた尿の精密検査や、超音波検査装置を用いることで腎臓の状態を詳しく調べることができます。痛みや被爆を伴わない検査で、腎臓の大きさや形状、血流の状態などを確認し、早期の異常を発見することが可能です。
必要時には血液検査により、腎機能の詳細な評価も行っております。東邦大学医療センター大森病院や東京蒲田医療センターとの密な連携により、より高度な検査や治療が必要な場合も迅速に対応いたします。
地域の皆様へのメッセージ
京急蒲田駅西口から徒歩1分という便利な立地で、多忙な皆様にも受診していただきやすい環境を整えております。特に働く世代の方々に配慮し、金曜日は20時まで診療を行っております。
夏の腎臓ケアで最も大切なのは予防です。しかし、気になる症状がある場合は、「様子を見る」のではなく、早めに専門医にご相談ください。私は常に患者様の目線に立ち、一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。
最後に
夏の脱水による腎臓トラブルは、適切な対策により予防できます。しかし、すでに症状がある場合は、放置せずに専門医による診察を受けることが重要です。脱水は命を落とすこともある、危険な状況だということを理解する必要があります。
皆様の健康を守るため、最善の医療を提供してまいります。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
かまた腎泌尿器・内科クリニック
- 院長:青木洋(泌尿器科専門医・内分泌代謝科専門医)
- 所在地:東京都大田区蒲田4-15-8 シュロスバッカス6F
- アクセス:京急蒲田駅西口から徒歩1分
- 診療時間:月・火・水・金 9:00-13:00/15:00-18:00(金曜は20:00まで)、土 9:00-13:00
- 休診日:木曜・土曜午後・日曜・祝日
- 電話:03-6715-8803

東京都大田区蒲田4-15-8 シュロスバッカス6F
京急蒲田駅西口 徒歩1分
TEL: 03-6715-8803
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金曜日は20時まで診療しています。
受付は15分前終了
休診日 : 木曜・土曜午後・日曜・祝日





監修医師

日本泌尿器科学会専門医
日本性感染症学会認定医
院長 青木洋