
膀胱鏡検査が不安な方へ〜蒲田の泌尿器科専門医が痛みの少ない検査を解説
「膀胱鏡検査が必要」と言われて不安を感じていませんか?「痛そうで怖い」「恥ずかしい」といったお気持ちを抱く方は少なくありません。蒲田で泌尿器科診療をおこなう、「かまた腎泌尿器・内科クリニック」の青木です。今回は、膀胱鏡検査について、私の経験を踏まえて詳しく解説いたします。
膀胱鏡検査とは何か
膀胱鏡検査は、細いカメラ(内視鏡)を尿道から挿入し、膀胱内部を直接観察する検査です。膀胱の病気の診断には欠かせない検査で、膀胱がんや特殊な膀胱炎の診断・治療を専門として携わってきた中でも、最も重要な検査の一つです。また原因が分からない血尿の診断には必ず必要な検査です。
こんな症状がある方は検査をお勧めします
以下のような症状がある場合は、膀胱鏡検査による詳しい検査が必要かもしれません:
見逃してはいけない重要な症状
- 血尿: 目で見て分かる場合だけでなく、顕微鏡でしか分からない潜血も含む
- 頻尿や排尿痛が続いている: 治療しても改善しない場合
- 膀胱の違和感: 膀胱炎は治療したのに残尿感や膀胱の重い感じが残る
- 尿をためると痛みがでる: 尿がたまると毎回痛みがでる
- 健康診断での尿異常: 尿検査で異常を指摘された場合
私の経験では、これらの症状を「様子を見よう」と放置してしまい、診断が遅れるケースが少なくありません。早期発見が何より重要です。
膀胱鏡検査が必要な主なケース
1. 膀胱がんの早期発見
膀胱がんは早期発見により完治が期待できる疾患です。特に血尿がある場合は、症状がなくても検査が必要です。私は東邦大学医療センター大森病院での経験から、早期発見の重要性を強く実感しています。
2. 再発性膀胱炎の原因究明
何度も膀胱炎を繰り返す場合、膀胱内に原因があることがあります。膀胱鏡検査により、その原因を特定し、適切な治療方針を立てることができます。
3. 膀胱結石の確認
膀胱内にできる結石の確認と、必要に応じた治療方針の決定に用います。
4. 血尿の原因検索
血尿の原因は多岐にわたりますが、膀胱鏡検査により膀胱内の詳細な観察が可能です。
5. 特殊な膀胱炎の原因検索
間質性膀胱炎などの特殊な膀胱炎には膀胱鏡検査により診断可能です。
当院の痛みの少ない検査への取り組み
多くの患者様が「痛い検査」というイメージを持たれていますが、私は以下の取り組みにより、できる限り痛みの少ない検査を心がけています。
軟性細径ファイバースコープの使用
当院では軟性細径(細い)ファイバースコープを使用しています。従来の金属製のものより細く、挿入時の痛みを大幅に軽減できます。
十分なゼリーによる痛みの最小化
尿道にゼリーを使用し、効果を得てから検査を行います。患者様の状態に応じて調整いたします。
(麻酔薬アレルギーの観点で、ゼリー麻酔を使う方は全員ではございません。)
患者様の状態に応じた検査時間の調整
緊張や不安が強い方には、特に時間をかけてリラックスしていただいてから検査を開始します。無理に急いで行うことはありません。通常は麻酔から検査が終わるまで5分程度です。
検査前の十分な説明と同意
検査前に必ず詳しい説明を行い、患者様に十分ご理解いただいてから検査を行います。不安なことがあれば、遠慮なくお聞きください。
私の専門的アプローチ
大学病院での豊富な検査・手術経験を活かし、患者様に安心していただける検査を提供することが私の使命だと考えています。また、手術が必要となった場合は、近隣施設で私が手術を施行することもあり、患者様とのお話の上決めさせていただいております。
検査の実際の流れ
検査前の準備
- 問診: 症状や既往歴について詳しくお聞きします
- 説明: 検査の目的、方法、リスクについて丁寧に説明します
- 同意: 十分ご理解いただいた上で検査の同意をいただきます
検査中
- 麻酔: 尿道にゼリーを注入し、効果が出るまで待ちます(個人差があります)
- 挿入: 細径ファイバースコープをゆっくりと挿入します
- 観察: 膀胱内を詳しく観察し、必要に応じて画像を記録します
検査後
- 結果説明: その場で検査結果をご説明します
- 今後の方針: 必要に応じて追加検査や治療方針を検討します
東邦大学医療センター大森病院との連携
重篤な症状や高度な医療が必要な場合は、私の母校でもある東邦大学医療センター大森病院や東京蒲田医療センターとの密な連携により、迅速に適切な治療を受けていただけます。蒲田で検査を受けていただき、必要に応じて高度医療機関での治療へとスムーズに繋げることができます。
患者様へのメッセージ
膀胱鏡検査は確かに多少の不快感を伴う検査ですが、膀胱の病気の早期発見・早期治療には欠かせない重要な検査です。私は患者様の不安や痛みを最小限にするため、常に技術の向上と設備の改善に努めています。
「恥ずかしい」「怖い」というお気持ちは当然です。しかし、早期発見により救われる命があることも事実です。大田区蒲田地域の皆様の健康を守るため、私は一人ひとりの患者様に寄り添った検査を提供してまいります。
気になる症状がある方、健康診断で異常を指摘された方は、一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。京急蒲田駅から徒歩1分という便利な立地で、働く皆様にも配慮した診療時間を設けています。
かまた腎泌尿器・内科クリニック
- 院長:青木洋(泌尿器科専門医・内分泌代謝科専門医)
- 所在地:東京都大田区(京急蒲田駅西口から徒歩1分)
- 診療時間:月・火・水・金 9:00-13:00/15:00-18:00(金曜は20:00まで)、土 9:00-13:00
- 電話:03-6715-8803

東京都大田区蒲田4-15-8 シュロスバッカス6F
京急蒲田駅西口 徒歩1分
TEL: 03-6715-8803
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金曜日は20時まで診療しています。
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休診日 : 木曜・土曜午後・日曜・祝日





監修医師

日本泌尿器科学会専門医
日本性感染症学会認定医
院長 青木洋