雨の日は「隠れ脱水」にご用心|蒲田の泌尿器専門医が教える梅雨時の腎臓と尿路を守る、意外な水分補給のコツ

こんにちは。かまた腎泌尿器・内科クリニック院長です。

ジメジメとした梅雨の季節。梅雨の時期こそ「隠れ脱水」が起こりやすく、それが原因で「尿路結石」「腎機能の低下」を招いてしまう方が後を絶たないのです。

今回は、意外と知られていない「梅雨時の水分の落とし穴」と、腎臓を守るためのケアについて、専門医の視点からお話しします。

もしかして、こんな「梅雨バテ」サイン出ていませんか?

湿気が多い今の時期、ご自身の体にこんな変化はありませんか?

  • なんとなく体が重だるく、頭がスッキリしない
  • 涼しいのに、じっとりとした嫌な汗をかく
  • トイレに行く回数が極端に減った
  • 尿の色が、濃い黄色になっている
  • 手足がむくんで、靴下の跡がくっきり残る

実は隠れ腎機能障害のサインかもしれません。

なぜ「涼しい梅雨」に脱水が起きるのか

これには、日本の梅雨特有の「湿度」が関係しています。

私たちの体は、汗をかいて、それが蒸発する時の気化熱で体温を下げています。

しかし、湿度が高いと、かいた汗がなかなか蒸発してくれません。体は「もっと熱を下げなきゃ!」と頑張って、さらに汗を出そうとします。

結果として、「自覚がないまま、皮膚の表面から水分がどんどん失われていく」という状態になります。

気温自体は真夏ほど高くないので、「喉が渇いた」というセンサーが働きにくい。「隠れ脱水」の正体です。

腎臓と尿路への「二重のダメージ」

1. 尿路結石のリスク急上昇

尿が濃縮されると、結石の成分(カルシウムやシュウ酸など)が溶けきれずに結晶化しやすくなります。

「夏に石ができる」イメージが強いですが、その準備期間はこの梅雨時から始まっているのです。

2. 腎臓への負担増

腎臓は、血液をろ過して老廃物を尿として捨てる工場です。

水分が足りず血液がドロドロになると、工場のフィルター(糸球体)に無理な圧力がかかり、機能が低下してしまいます。

3. 膀胱炎の誘発

尿量が減ると、膀胱に入った菌を洗い流すチャンスが減ります。ジメジメして菌が繁殖しやすい時期でもあるので、膀胱炎のリスクも高まります。

膀胱炎をこじらすと腎盂腎炎になり、入院が必要になることもあります。

専門医が教える!梅雨時の「賢い水飲み術」

ただし飲み過ぎも「水中毒」や「むくみ」の原因になります。ポイントは「量」より「タイミング」です。

1. 「喉が渇く前」に一口飲む

喉が渇いたと感じた時は、すでに体は脱水モードです。

「トイレに行ったら一口」「お風呂上がりに一口」など、生活の区切りで水を飲む習慣をつけましょう。

2. エアコンの効いた部屋では意識的に

除湿や冷房の効いた部屋は乾燥しています。

「涼しいから大丈夫」と油断せず、水分摂取をできるようにしておきましょう。

3. 少しの入浴が大切です

シャワーで済ませず、湯船に浸かって汗をかき、その分しっかり水を飲む。

これで体内の水分循環(代謝)が良くなり、むくみの解消にもつながります。

男性では湯船につかることで、前立腺炎(ぜんりつせんえん)の予防や治療にもなります。

当院での診療への取り組み

「最近、尿の色が濃いのが気になる」「背中が重だるいけど、これって腎臓?」

そんな不安を感じたら、早めに当院にいらしてください。

当院では、尿検査と超音波検査で、脱水の程度や結石の有無、腎臓の状態をすぐにチェックできます。腎機能障害が疑われる方には採血もします。

尿検査からはタンパク尿の有無、血尿の有無がわかる他、脱水の状況などが分かります。手軽にできるのに実はとても情報量が多い検査です。

超音波検査は被曝がない上に情報量が多い検査です。尿路結石が詰まると水腎症という腎臓内の水を見ることである程度予測できます。

採血からは腎機能障害以外にも、現在の体の状況を総合的に見ることが可能です。

尿路結石は経過観察であれば、お薬や生活改善だけで対処できることも多いですが、大きさ次第では破砕手術になります。

私の診療への想いと信条

当院の信条である「誠意・礼譲・質実剛健」

私の高校の校訓であり、常に大切にしています。

体が発している小さなSOSを拾い上げ、快適な毎日を取り戻すお手伝いをすること。

それが、蒲田のかかりつけ医としての私の役割です。

大田区蒲田地域の皆様へ

京急蒲田駅西口から徒歩1分。雨の日でも通いやすい場所にあります。

金曜日は夜20時まで診療していますので、お仕事帰りにもお立ち寄りいただけます。

「なんとなく調子が悪い」

そんな漠然とした悩みでも構いません。

大きな病気が隠れていないか、一緒に確認していきましょう。

よくいただくご質問

Q. 経口補水液を毎日飲んだ方がいいですか?

A. いいえ、日常的な水分補給には「お水」や「麦茶」で十分です。経口補水液は塩分が多いため、高血圧や腎臓病の方には負担になることがあります。

Q. ビールは水分になりますか?

A. アルコールは利尿作用が強く、飲んだ以上に水分を出してしまいます。お酒を飲む際は、必ず同量のチェイサー(水)を飲みましょう。

Q. むくみがひどいので水を控えていますが…?

A. 自己判断での水分制限は危険です。逆に代謝が悪くなり、老廃物が溜まってむくみが悪化することもあります。まずは腎機能に問題がないかを確認することが大切です。

最後に〜雨音を聞きながら、心と体のメンテナンスを

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

梅雨は、家でゆっくり過ごす時間が増える時期でもあります。この機会に、ご自身の体の声に耳を傾けてみませんか?

適切な水分補給が大切です。ジメジメした季節も、皆様が健やかに過ごせますように。


クリニック情報

かまた腎泌尿器・内科クリニック

  • 院長: 青木洋(泌尿器科専門医・内分泌代謝科専門医)
  • 所在地: 東京都大田区蒲田4-15-8 シュロスバッカス6F
  • アクセス: 京急蒲田駅西口から徒歩1分(西口ペデストリアンデッキの正面)
  • 診療時間: 月・火・水・金 9:00-13:00/15:00-18:00(金曜は20:00まで)、土 9:00-13:00
  • 休診日: 木曜・土曜午後・日曜・祝日
  • 電話: 03-6715-8803
  • 特徴: 隠れ脱水対策、尿路結石予防、腎機能検査、駅近アクセス

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9:00~13:00

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金曜日は20時まで診療しています。

受付は15分前終了

休診日 : 木曜午後・土曜午後・日曜・祝日

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監修医師

院長 青木洋

日本泌尿器科学会専門医
日本性感染症学会認定医

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