尿路結石の症状と治療法|蒲田の泌尿器科専門医が結石治療の専門家としての経験を基に解説

突然の激痛に襲われる前に知っておきたい尿路結石の真実

「突然の激しい腰痛で救急車を呼んだ」「血尿が出て慌てて病院に駆け込んだ」このような経験をお持ちの方、または周りでそのような話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

私は東邦大学医療センター大森病院で10年以上にわたり、腎尿管結石の手術を専門として、数100例の患者様の治療に携わってまいりました。

今回は、多くの方が経験する可能性のある尿路結石について、私の知見をもとに詳しくお話しいたします。

尿路結石は決して珍しい病気ではありません

尿路結石は非常に身近な疾患です。統計的には、男性の7人に1人、女性の15人に1人が一生のうちに経験するといわれています。

つまり、多くの方がいずれ経験する可能性のある病気なのです。「自分には関係ない」と考えるのではなく、正しい知識を身につけておくことが重要です。

見逃してはいけない尿路結石の症状

私がこれまで診察してきた患者様の症状から、特に注意すべきサインをご紹介します。以下の症状がある場合は、すぐに泌尿器科専門医の診察を受けることをお勧めします。

典型的な症状

急激な腰痛・脇腹痛

尿路結石の最も特徴的な症状です。「人生で経験したことのない痛み」と表現される患者様も多く、痛みは波のように強くなったり弱くなったりします。背中を叩くと痛みが増強するのも特徴です。

血尿

肉眼ではわからない程度の軽微なものから、明らかに赤い尿まで様々です。見た目では分からない血尿も多いため、検査での早期発見が重要です。

吐き気・嘔吐

激しい痛みに伴って嘔気が現れることが多く、嘔吐にいたることもあります。

排尿時の違和感

結石が膀胱近くまで降りてくると、排尿時の痛みや残尿感を感じることがあります。

症状が軽微な場合も要注意

全ての患者様に激しい症状が現れるわけではありません。軽い腰の違和感や、なんとなくの体調不良で受診され、検査の結果、尿路結石が発見されるケースも少なくありません。

なぜ尿路結石ができるのか?

尿路結石の形成には複数の要因が関与していることがわかっています。

生活習慣との深い関連

近年、生活習慣病との関連が強く指摘されています。特に以下の要因が結石形成のリスクを高めます:

  • 水分摂取不足
  • 高たんぱく質・高塩分の食事
  • 高シュウ酸・高尿酸値の食事
  • 運動不足
  • 肥満
  • ストレス

体質的な要因

遺伝的な要因(シスチン尿症など)や、特定の疾患(高尿酸血症、副甲状腺機能亢進症など)も結石形成に影響します。

当院での診断から治療まで

可能な限りの診断体制

レントゲン検査

尿路結石の有無や位置を迅速に確認できます。小さな結石は見えないこともありますが、とても大切な検査です。

超音波検査

痛みを伴わない検査で、腎臓の状態(水腎症の有無)や腎結石の存在を詳しく調べることができます。

尿検査

血尿の有無や、感染の有無を推定するために重要な検査です。顕微鏡で細かく確認します。

採血

必要に応じて、副甲状腺ホルモンの値や腎機能を確認します。

CT検査

必要に応じて、より詳細な画像診断も対応いたします。(提携施設での施行になります)

患者様の状態に応じた治療選択

尿路結石は場所や大きさにより、治療方法が大幅に変わってくることから、患者様一人ひとりの状態に最も適した治療法をご提案いたします。

尿管結石は放っておくと感染症や腎不全を伴うため、早期に適切な治療法を選択することが大切です。

保存的治療

小さな結石(6〜8㎜以下)の場合は、十分な水分摂取と薬物療法により、自然排出を促します。尿管狭窄がある方は排出しにくいため、必ずフォローが必要です。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

体の外から衝撃波を当てて結石を砕く治療法です。日帰りでできますが、治療に数回要することが多い治療です。レントゲンで見えないと施行することができません。

内視鏡治療(TUL 経尿道的尿路結石破砕術)

大きな尿管結石や腎結石に対しては、内視鏡を用いた治療を推奨します。近年内視鏡の進化により、今までより安全に正確な治療が可能になってきております。

東邦大学医療センター大森病院や東京蒲田医療センターとの密な連携

重篤な感染症を伴う場合など、より高度な医療が必要な場合は、東邦大学医療センター大森病院や東京蒲田医療センターとの連携により、迅速かつ適切な対応を行います。患者様には安心して治療を受けていただける体制を整えております。

尿路結石は予防可能な疾患です

日常生活でできる予防法

適切な水分摂取

1日2リットル以上の水分摂取を心がけましょう。ただし、他の疾患をお持ちの方は主治医と相談してからが望ましいです。

バランスの取れた食事

過度な動物性たんぱく質や塩分を避け、野菜を多く取り入れた食事を心がけてください。クエン酸製剤を摂取することも良いでしょう。

適度な運動

定期的な運動は、結石形成の予防に効果的です。階段の昇降運動も効果的です。

定期的な健康チェック

年1回の健康診断での尿検査を必ず受けましょう。できやすい方には数ヶ月に一回のエコー検査やレントゲン検査を推奨しています

大田区蒲田地域の皆様へ

京急蒲田駅西口から徒歩1分という便利な立地で、働く世代の皆様にも受診していただきやすい環境を整えております。金曜日は20時まで診療を行っており、お仕事帰りでも安心してお越しいただけます。

尿路結石は激しい痛みを伴う疾患ですが、適切な治療により完治可能です。また、生活習慣の改善により予防も可能です。気になる症状がある方、予防について相談したい方は、お気軽にご相談ください。

「どんな小さな症状でも遠慮なくご相談ください」という想いで、大田区蒲田地域の皆様の健康をサポートしてまいります。

かまた腎泌尿器・内科クリニック

  • 院長:青木洋(泌尿器科専門医・内分泌代謝科専門医)
  • 所在地:東京都大田区蒲田4-15-8 シュロスバッカス6F
  • アクセス:京急蒲田駅西口から徒歩1分
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監修医師

院長 青木洋

日本泌尿器科学会専門医
日本性感染症学会認定医

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